埼玉県公立小中学校事務職員研究協議会
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第39回埼玉県学校事務研究大会

第39回埼玉県学校事務研究大会

「広めよう、教育に資する主体的な学校事務を深めよう、教育活動を支える学校事務職員の役割を」

 本年度の研究大会は昨年度に引き続き新しい時代を創造する研究・研修活動と、若い力の育成に重
点を置く活動の展開を主眼においた大会といたします。
 第一分科会は本部研究担当による事務職員の学校経営参画をふまえた分科会。第二分科会はさい
たま市支部の協力により、「学校財務事務取扱要綱」の整備にまつわる市事務研活動を、改革に生か
す取り組みについての報告。第三分科会は昨年度に引き続き、本部所管による若手事務職員の育成
を目途に分科会を設定いたします。以上のような分科会設定のもと、運営面では全支部の協力をい
ただきながら、本部と支部が一体となって創りあげていく研究大会を目指します。
 めまぐるしく変化する環境にあって、これからの学校事務職員の進路にたくましくこぎだす人材
の育成が急がれます。加えてこの環境の変化をチャン芦ととらえ、さらに各地域における学校事務
と研究会の活力を高めていく方策について会員の皆様とともに考えてみましょう。

 

第1分科会

学校の経営力の向上に資する事務職員のあり方
−学校の経営力・教育力の向上のために、何ができるのか−
埼事研研究担当

 平成19年3月29日、中央教育審議会は「今後の教員給与の在り方について」の答申を出しま
した。その第二章「教員の校務と学校の組織運営体制の見直し」の中で、「教員の校務と学校事務の
見直し」について提言されています。「学校事務」というものが、国レベルの教育関係会議の場でも
取り上げられるようになり、その認識も高まりつつあるのではないでしょうか。
 実際、学校現場に目を移してみると、「学力低下」「いじめ・不登校」など児童生徒に関する課題
のみならず、保護者・地域住民への対応、危機管理・安全管理、学校評価など、様々な課題を抱え
ています。それらの課題が複雑化・多様化してきており、学校の管理運営や外部との対応に関わる
業務が増加していることはみなさんも実感できると思います。そしてそのような「教育指導」以外
の業務が増えた結果、「教員が指導に関わる時間が減少している」ということが様々な場で指摘され
ているのです。学校の事務・業務の見直しは、現在の学校が抱える課題のひとつといえます。
 研究担当では、昨年度、埼事研理事が所属する学校の「校長・教頭・教務主任」を対象として、
 「学校事務職員の職務」に関する調査を行いました。あわせて数校の校長先生に、これからの学校
事務職員にどのような職務を担当してほしいか、聞き取り調査も行いました。これらの調査結果も
参考に、「学校の経営力・教育カの向上のために、学校事務職員として何ができるのか」、というこ
とを今回の研究の柱とします。具体的には、現在学校現場で行っている様々な「事務」の課題を洗
い出し、どのような方法で解決していくのか、さらには「学校事務」全体をどのように再編してい
くのかを考えていきたいと思います。

 

第2分科会

「願い」を編んで「改革」チャレンジ!
一変わった! よくなる! 学校事務!一 行動宣言fromさいたま
さいたま支部担当

 いったいどれほどの貴重な税金(給与)を使って、私たちは研究会活動を続けているのだろう?
資料を集め、議論し、立派な研究集録を積み上げても、それによって私たちの存在理由である「学
校事務」の現実を、確実に改革していくことができなかったら、大切な現場を離れて研究会活動を
おこなう意味は果たしてあるのだろうか?
 市民感覚からは当たり前のこんな問いかけをいつも心に持ちながら、研究活動を続けてきた私達。
現場にいるから、当事者だからわかる疑問点や改善のアイデアを会員から集め、編集し、一つ一つ
の声をまとめて「改革提言」として会員や行政に投げかけ続けてきました。
 気づいたら、「学校財務事務取扱要綱」が整備され、市教委と事務研2本立ての「学校財務事務の
手引き」が市のイントラネットに掲載され、さいたま市が提案した全国政令市事務研の資料を活用
して、市教委が財政当局に予算の増額要望をするほどになっていました。
  「現場のエネルギーを集めて」「現実を変える具体的な提言にまとめ」「諦めずにチャレンジすれ
ば必ず現実は変わる」そんな一歩前に踏み出した事務研活動の軌跡と、今、進めている次の改革大
作戦を紹介しながら、若い人達の感性を大切に学校事務の未来像を語りあっていきたいと考えてい
ます。(一緒に研究を進めてきた、文京区立窪町小学校事務職員 川崎雅和さんの「とってもために
なる助言」もお楽しみに。)

 

第3分科会

学校事務職員制度の成り立ちと、これからの事務職員のあり方について
−わかりやすい学校事務職員講座−
埼事研本部担当

 若手の学校事務職員の皆さん。採用され、仕事を進める中で「何故?」と考える場面がいかに多
いことでしょうか。数年前に行った本県事務職員の意識調査では経験年数が少ない若手事務職員ほ
ど仕事のやりがいを感じる割合が少ないという結果が出ています。理由の一つとして「職」や「職
務」の全体像がつかみきれていないことが挙げられると考えています。
 さて、本年度当初には県内で45名の事務職員が新しく採用されました。いよいよ本格的な世代
交代が始まりました。学校事務職員制度は過去40年以上にわたり様々な変革の中で確立されてき
た制度です。そこで本分科会は経験豊かな事務職員から若い事務職員に対し、今までの経緯とそれ
をふまえた今後の事務職員のあり方について伝え合う場として設定いたしました。
 分科会の構成は、前半は今までの経緯をふまえ課題を浮き彫りにする「基調」となるシンポジウ
ムです。後半は参会者が分散して「グループ協議」により深めていきます。各グループには事務職
員としての経験豊かなファシリテーターが1名つきます。この機会に多くの疑問を投げかけてみて
ください。味わい深い答えが返ってくること請け合いです。
 本分科会はこれからの学校事務を担う「あなた」の参加で成立します。

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